中古車の購入契約をキャンセルすることは可能か

中古車の購入契約を交わしたあとになって、「家族に反対されたからキャンセルしたい」というケースがあります。その場合、契約をキャンセルすることはできるのでしょうか。

車の売買契約には、不動産契約と同じように、実印と印鑑証明書が必要になります。つまり、それだけ重要な契約ということです。ですから、大前提として、慎重に契約を交わすことが何よりも重要になります。

しかし、やむを得ずキャンセルすることになる場合もあります。このページでは、中古車購入後のキャンセルについて解説します。

車の売買契約はクーリングオフが適用されない

車を買うときは、クーリングオフは適用されません。ですから、基本的に、中古車の購入はキャンセルすることができません。これは、法的なものです。

自分で販売店に行って購入した場合、クーリングオフは適用されません。中古車を購入する場合、販売店のほうから売り込まれることはありません。クーリングオフは訪問販売などで、自分の意思に関わらず購入してしまったときの法律です。

購入キャンセルに対応してくれる中古車販売店はあるの?

ただ実際には、購入のキャンセルを受け付けてくれる販売店もあります。しかし、キャンセルが可能かどうかは条件があります。

車の購入をキャンセルできるのは、「契約前」に限ります。つまり、「契約後」のキャンセルはできません。ただ条件によっては、購入金額の1~2割程度の違約金を払えば、キャンセルできるケースもあります。

中古車購入のキャンセルがきくかは、「契約を交わしているかどうか」がポイントになります。それでは、具体的な事例で考えてみましょう。

キャンセルができる場合

以下で紹介するケースは、購入のキャンセルができます。

あなたが未成年の場合

あなたが未成年で、なおかつ、親の許可を得ないで購入を決めた場合は、キャンセルが可能です。販売店によって、キャンセルの違約金を請求されることもあります。しかし、法律上は、契約前であれば、違約金の支払い義務はありません。

契約が成立していない場合

契約段階に入っても、必要書類をすべて用意し、契約書に必要事項と実印を押さなければ、契約は成立しません。ですから、これらの条件がそろう前であれば、キャンセルは可能です。

その際、販売店によってはキャンセル料を請求してくる場合があります。しかし、法律上は、「契約成立前」であれば、違約金を支払う必要はありません

ただ、あくまでも、キャンセルするのは購入者の都合になります。ですから、キャンセルを申し出る場合は、できるだけ誠意を持って対応するように心がけてください。

購入を口頭だけで約束した場合

電話や店頭の会話において、その場の勢いで購入を「口約束」してしまうことがあります。そのような場合、キャンセルを申し出ると、言った言わないと販売店とのトラブルに発展する可能性が高いです。

ただ、厳密に言えば、「口約束」の段階では、当然ながら契約は成立していません。したがって、購入をキャンセルすることはできます。販売店側は、「購入すると言ったじゃないですか!」と迫ってくる可能性もありますが、あくまでも「契約前」のキャンセルは、当然の権利です。

購入のキャンセルができない場合

前述のとおり、契約を交わしたあとでは購入のキャンセルはできません。ただ、申し出たタイミングによっては、「違約金」を支払うことでキャンセルが認められるケースもあります

その際、はずは早急にキャンセルを申し出ることが大切です。申し出が遅れると、違約金が高くなったり、キャンセルが不可能になったりします。また、キャンセルを申し出るときは、できるだけ誠実な態度で対応するように心がけましょう。

販売店側も車を売ることで運営が成り立っていますから、真剣な態度を示すことが大切です。キャンセルの理由によっては、違約金などを請求されずに認められることもあります。

裁判沙汰は禁物

中古車の購入キャンセルのルールは、上記でも説明しましたが、「契約前」であれば可能です。しかし、基本的には「契約後」のキャンセルはできません。このことは大前提として覚えておきましょう。

契約後にキャンセルを申し出ても、キャンセルを断られるか、違約金を請求されます。これを不服として、訴訟を起こすケースも稀にありますが、これは避けてください。なぜなら、法律上は、あなたのほうが完全に不利だからです。

販売店側は、車の売買契約に関しては熟知しています。ですから、何かトラブルが起こった場合は、法律にそって対応をします。ですから、いくら不服があっても、裁判になれば、あなたが負ける可能性が非常に高いです。

まとめ

ここまでの説明で、中古車の購入キャンセルについて理解できたかと思います。

中古車販売店の立場からすると、購入をキャンセルさるということは、利益を得る機会を逃すことになります。対応などに人件費や時間をかけているわけですから、キャンセルされて気持ちよいはずはありません。

ですから、もし中古車の購入を契約前にキャンセルをする場合は、販売店側の立場も考えつつ、誠意をもって対応することが大切です。それが結果的に、大きなトラブルなくキャンセルできる方法でもあります。